比較対象の8ツール
この比較では、日本国内で実際に利用可能な主要なAI議事録ツール8つを取り上げます。日本発・海外発の両方を含め、価格帯と機能で代表的なものを選定しました。
- Rimo Voice(日本発)— 日本語に特化したAI議事録サービス
- Notta(日本発・グローバル展開)— 多言語対応の議事録ツール
- Vrew(韓国発・日本市場あり)— 動画編集と一体化した文字起こし
- AI議事録Maker(日本発)— シンプルな議事録自動作成
- tl;dv(海外発)— Zoom/Google Meet統合に強み
- Otter.ai(米国発)— 英語に最適化、日本語対応は限定的
- Microsoft Teams Premium(組み込み)— M365契約者向け
- VexaScribe(海外発)— 99言語対応、低価格
比較表 — 主要機能と料金
日本語精度・月額料金・連携機能を一目で比較。詳細レビューは下のセクションへ。
| ツール | 日本語精度 | 料金/月 | Zoom連携 | 話者識別 | 無料枠 |
|---|---|---|---|---|---|
| Rimo Voice | ★★★★★ | ¥2,178〜 | ✅ | ✅ | 60分 |
| Notta | ★★★★ | ¥1,317〜 | ✅ | ✅ | 120分 |
| Vrew | ★★★★ | ¥1,650〜 | ⚠️ | ✅ | 充実 |
| AI議事録Maker | ★★★ | ¥1,500〜 | ✅ | ✅ | 制限あり |
| tl;dv | ★★★ | $20〜 | ✅ | ✅ | あり |
| Otter.ai | ★★ | $16.99〜 | ✅ | ✅ | 300分(英語) |
| Teams Premium | ★★★ | M365込み | ❌(Teams) | ✅ | なし |
| VexaScribe | ★★★★ | $2〜 | ⚠️ | ✅ | 30分 |
※日本語精度は当方の実音声テスト(ビジネス会議録音)と公開ベンチマークに基づく主観評価です。実際の精度は音声品質・話者・専門用語により変動します。料金は2026年6月時点。
用途別おすすめ
どのツールも一長一短。あなたの使い方に最も合うものを選んでください。
日本語のみの社内ミーティング
→ Rimo Voice
日本語専用に最適化されており、敬語や専門用語の処理が最も自然。議事録テンプレートも日本企業の慣習に合わせて設計されています。
コスト重視・スタートアップ
→ VexaScribe または Notta
VexaScribeは月額$2〜と最安。NottaはRimoより安く、無料枠も120分と多めです。日々の会議数が多いチームに向きます。
海外メンバーとのバイリンガル会議
→ VexaScribe または tl;dv
VexaScribeは99言語対応で自動言語検出が強力。tl;dvも英語と日本語が混在する会議に対応します。海外取引の多い企業向き。
Microsoft 365を既に使っている
→ Teams Premium
既に契約しているなら追加コストなしで使えます。Teamsとの統合は最も自然。ただしZoom会議には使えません。
動画編集も同時にしたい
→ Vrew
動画編集機能を内蔵。文字起こしから動画のカット編集まで一つのツールで完結します。YouTubeコンテンツ制作にも便利。
大量の会議録を処理したい
→ VexaScribe または Notta(上位プラン)
どちらも一括アップロードに対応。月数十時間の会議録を効率的に処理できます。
各ツール詳細レビュー
Rimo Voice
料金:無料60分/月、ベーシック ¥2,178/月〜、ビジネス ¥30,000/月〜
強み:日本語に特化した設計。専門用語辞書、敬語処理、議事録テンプレートが日本企業の業務に最適化されています。話者識別の精度も高く、リアルタイム文字起こしにも対応。
弱み:料金が他社より高め。海外言語の対応は限定的で、英語混じりの会議では不利。
向いている人:日本語のみで社内会議を運営する中規模企業、議事録の品質を最優先する組織。
Notta
料金:無料120分/月、プロ ¥1,317/月〜、ビジネス ¥2,508/月〜
強み:日本発でありながらグローバル展開しており、多言語対応が充実(58言語)。料金がRimo Voiceより安く、無料枠も多いため小規模事業者に人気。Zoom/Google Meet統合も良好。
弱み:日本語専門用語の処理ではRimo Voiceにやや劣ります。話者識別は良いが完璧ではありません。
向いている人:コスト重視のスタートアップ、英語会議も時々ある企業、フリーランス。
Vrew
料金:無料プランあり、ライト ¥1,650/月〜
強み:動画編集機能と一体化しており、文字起こしから動画のカット編集までシームレスに行えます。YouTubeコンテンツ制作者やマーケターに人気。
弱み:会議録の自動取り込み(Zoom等)は限定的。純粋な議事録ツールとしてはRimoやNottaより不便。
向いている人:動画コンテンツ制作者、ウェビナー録画を編集する人。
VexaScribe
料金:無料30分/月、スターター $2/月(200分)、ベーシック $5/月(1,000分)
強み:業界最安値クラス。99言語に対応し自動言語検出も強力。海外メンバーとの会議や日英混在の会議で特に有用。話者識別、タイムスタンプ、要約機能を標準装備。
弱み:Zoomへの直接連携(ボット参加)は限定的で、録画ファイルのアップロード方式が中心。日本語専門用語の処理はRimo Voiceに劣ります。日本円決済は未対応。
向いている人:多言語環境で働く企業、コスト最優先のチーム、海外メンバーが多いスタートアップ。
tl;dv
料金:無料プランあり、Pro $20/月〜
強み:Zoom、Google Meet、Teamsへの統合が非常に強力。会議のハイライト抽出、AIによる質問応答(「この会議で○○について話した部分は?」など)が優秀。
弱み:日本語UIは部分対応。日本語精度は標準的(Whisperベース)。料金はドル建てでやや高め。
向いている人:グローバルチーム、英語会議の比率が高い企業。
Otter.ai
料金:無料プラン(英語のみ300分/月)、Pro $16.99/月〜
強み:英語の議事録としては業界標準。リアルタイム文字起こしの速度・精度が高い。豊富な統合(Zoom、Slack等)。
弱み:日本語対応は近年追加されましたが、精度は他のツールより低めです。UIも英語中心。
向いている人:英語会議メインの企業、海外子会社との連絡が多い組織。
Microsoft Teams Premium
料金:Microsoft 365契約に追加 $10/ユーザー/月
強み:Teamsとの完全統合。会議終了後に自動で文字起こし・要約が生成され、Outlookで共有可能。エンタープライズのセキュリティ・コンプライアンス要件に対応。
弱み:Teams会議専用。ZoomやGoogle Meetには使えません。すでにMicrosoft 365を使っている組織以外には割高。
向いている人:Microsoft 365を全社導入している大企業、Teams中心の組織。
AI議事録Maker
料金:無料プランあり、有料プラン ¥1,500/月〜
強み:日本市場向けのシンプルなUI。価格が手頃で、議事録の自動生成に特化したシンプルな機能。
弱み:機能はRimo VoiceやNottaよりベーシック。海外言語対応は限定的。ブランド認知度がやや低め。
向いている人:シンプルな議事録機能だけで十分な中小企業、議事録ツールを初めて導入する組織。
選び方の基準
この比較で評価した観点は以下のとおりです。あなたの業務に最も重要な項目を基準に選んでください。
- • 日本語の文字起こし精度 — 最も重要。実際の会議録音で評価。
- • 料金とプラン — 無料枠の実用性、有料プランの月額、年額割引。
- • Zoom / Google Meet / Teams連携 — ボット自動参加 vs ファイルアップロード。
- • 話者識別 — 複数人の会議で誰が話したか自動判別できるか。
- • 海外言語サポート — バイリンガル会議や英語ミーティングへの対応。
- • データプライバシー — サーバー所在地、データ保管期間、削除可否。
- • 議事録テンプレート機能 — 自動要約、決定事項抽出、アクションアイテム生成。
全項目で完璧なツールはありません。優先順位を決めて、上位2〜3項目で最強のものを選ぶのが現実的です。
AI議事録ツール選びのFAQ
AI議事録ツールは無料で使えますか?
ほとんどのAI議事録ツールに無料プランがありますが、利用時間に制限があります。Notta(120分/月)、Rimo Voice(60分/月)、VexaScribe(30分/月)などが代表的です。本格的に業務で使う場合は有料プラン(月額1,000〜2,500円程度)が必要になります。
日本語の精度はどのくらいですか?
日本語専用に最適化されたRimo VoiceとNottaが最も高精度です。海外発のツール(Otter、tl;dv、VexaScribe)はOpenAI Whisperベースが多く、日本語にも対応しますが、専門用語や敬語の処理ではRimo Voiceがやや優れます。クリアな音声での実用的な精度は、いずれも85〜95%程度です。
Zoomと連携できるツールはどれですか?
Rimo Voice、Notta、tl;dv、AI議事録Maker、Otterは Zoomに直接連携できます。会議URLを貼り付けるとボットが参加して自動録音・文字起こしします。VexaScribeは録画ファイルのアップロード方式で、Zoom録画をMP4でダウンロードして処理します。
議事録の自動要約はできますか?
ほとんどのAI議事録ツールが自動要約に対応しています。Rimo Voice、Notta、tl;dvは会議の要点・決定事項・アクションアイテムを構造化して抽出します。VexaScribeも要約機能を持ち、複数の要約タイプ(議事録形式、ハイライト形式など)を選べます。
オフラインで使えるツールはありますか?
クラウド型がほとんどで、純粋なオフライン対応ツールは限られます。OpenAI Whisperを自分のPCで動かす方法もありますが、技術的なセットアップが必要です。プライバシーが特に重要な場合は、データ保護方針が明確なサービス(VexaScribeなど)を選ぶか、Whisperのローカル実行を検討してください。
データはどこに保存されますか?
サービスによって異なります。Rimo Voice、Notta、AI議事録Makerは主に国内サーバー(日本のデータセンター)で運用されています。海外発のツール(tl;dv、Otter、VexaScribe)はAWSなど海外サーバーが中心です。機密性の高い会議の場合、データ保管場所と削除ポリシーを必ず確認してください。
海外メンバーとの会議でも使えますか?
VexaScribe(99言語)、tl;dv(多言語対応)、Otter(英語中心)がバイリンガル会議に向いています。Rimo VoiceとNottaは日本語が主軸ですが、英語にも対応します。日本語と英語が混ざる会議では、自動言語検出が強いVexaScribeまたはtl;dvが扱いやすいです。
無料ツールと有料ツールの違いは何ですか?
無料プランは利用時間(月60〜120分程度)、同時録音数、エクスポート形式に制限があります。有料プランでは時間無制限または大幅増、話者識別、要約機能、チーム共有、API連携などが解放されます。月数回の短い会議なら無料プランで十分、毎日複数の会議があるなら有料プランが現実的です。