音声文字起こし — 無料〜有料8ツール徹底比較 (2026年版)

音声ファイルをテキストに変換する2026年の主要8ツールを日本語精度・料金・機能で公平比較。Notta (日本語特化), AutoMemo (Sony), LINE WORKS AiNote (話者分離強い), Rimo Voice (高精度), CLOVA Note (完全無料), VexaScribe (99言語+大ファイル), iOS Voice Memos (iPhone 内蔵), Whisper local (完全ローカル)。用途によって最適なツールが変わります。2026年7月21日検証。

30分無料 · カード不要99言語対応5GB 大ファイル

対応フォーマット

MP3WAVM4AFLACOGGMP4
2026年7月21日 検証済み

30秒でわかる要点

音声文字起こしは音声ファイルを自動でテキストに変換する技術。2026年の主要ツールは Notta (日本語特化・月120分無料)、AutoMemo (Sony製・月¥980〜)、LINE WORKS AiNote (話者分離強い)、Rimo Voice (高精度・¥22/分)、CLOVA Note (完全無料)、VexaScribe (99言語・大ファイル)、iOS Voice Memos (iPhone 無料)、Whisper local (完全無料無制限・Python 必要)。用途で選ぶ。

音声文字起こしとは何か

音声文字起こし (speech-to-text, STT) は録音された音声を自動でテキストに変換する技術です。会議、インタビュー、ポッドキャスト、講義、電話商談などの音声コンテンツを文字にすることで、検索・編集・共有・要約が可能になります。2026年時点で AI ベースの音声認識は主要言語で 90〜95% の精度に達し、実用レベルの品質になっています。

手動文字起こしは 1時間の音声に 4〜6時間かかりますが、AI ツールは 1時間の音声を 5〜15分で処理します。この記事では日本国内で使える 8 つの主要ツールを、日本語精度・料金・機能で公平に比較します。

8ツール一覧 比較表 (2026-07 検証済み)

日本国内で使える主要な音声文字起こしツール8つを、料金・無料枠・日本語精度・話者分離・会議ボット対応で比較しました。用途別のおすすめは表の下にあります。

ツール料金 (2026-07)無料枠日本語精度話者分離会議ボット特徴
NottaPro ¥1,317/月月120分◎ 高い◎ Zoom/Meet/Teams日本語特化 · 58言語
AutoMemo¥980/月〜30時間月30分○ 良好Sony 製 · IC レコーダー連携
LINE WORKS AiNote要問合せ月300分○ 良好◎◎ 業界トップ話者分離が業界最高 · 企業向け
Rimo Voice¥22/分従量なし◎ 高精度日本語特化 · AI 議事録も強力
CLOVA Note完全無料 (個人)月300分○ 良好LINE/NAVER · スマホアプリ中心
VexaScribeUS$2〜$20/月
(~¥300〜¥3,000)
30分○ 良好 (Whisper large-v3)◎ (Pro プラン以上)99言語 · 大ファイル (5GB)
iOS Voice Memos (iOS 18+)無料 (iPhone 内蔵)無制限○ 良好××iPhone 12 以降 · オフライン
Whisper local無料無制限○ 良好 (Whisper large-v3, ~92-94%)要別途設定 (pyannote)×完全ローカル · Python + ffmpeg 必要

料金・機能は各ツールの公式ページで 2026年7月21日 に検証しました。精度は OpenAI Whisper 論文と Open ASR Leaderboard、および各ベンダー公表値を参考にしています (日本語特化ツールの精度スコアは自社発表ベース、独立ベンチマークではありません — 信頼度: 中)。

各ツールの詳細レビュー

Notta — 日本語特化・実用性トップ

料金: 無料月120分 / Pro ¥1,317/月 / Business ¥2,508/月 (2026-07 検証, notta.ai/jp/pricing)

日本市場で最も知名度が高い音声文字起こしサービス。日本語音声認識に特化したモデルで実用レベルの精度 (公称95%)。Zoom/Meet/Teams への会議ボット参加、リアルタイム文字起こし、要約 (Notta Brain) など機能が充実。無料プランでも月120分使えるため個人利用にも十分。デメリットは有料プランでも 1回の録音 90分制限があること (Business プランで解除)。

AutoMemo — Sony 製・IC レコーダーとの連携

料金: 無料月30分 / スタンダード ¥980/月 (30時間) / プレミアム ¥1,980/月 (100時間) (2026-07 検証, automemo.com)

Sony が提供する国産サービス。Sony の IC レコーダー (ICD-TX660 など) と連携して録音・自動文字起こしが可能。会議・取材・講義など長時間録音の用途に強い。料金は月額固定で時間内なら追加課金なし。デメリットは会議ボット機能が弱い (2026-07 時点、Zoom 連携はスマホアプリ経由)。

LINE WORKS AiNote — 話者分離が業界トップ

料金: 無料月300分 / 有料は要問合せ (line-works.com/ainote, 2026-07)

Naver 系企業 LINE WORKS が提供。話者分離 (誰が話したか) の精度が業界最高クラスで、複数人の会議やインタビューで威力を発揮。無料プランでも月300分と競合最大級。企業向け機能 (SSO, セキュリティ, SOC2 対応) が充実しており、日本企業の会議録に選ばれるケースが多い。個人利用も無料枠内で十分実用的。

Rimo Voice — 高精度・従量課金

料金: ¥22/分従量課金 (2026-07 検証, rimo.app)

日本語特化の高精度サービス。従量課金なのでたまに使う人には割安、ヘビーユーザーには割高。1時間 = ¥1,320、10時間 = ¥13,200。AI 議事録 (Rimo Voice AI) も強力で、要約・アクション項目抽出が優秀。デメリットは無料枠がないこと、初回利用時にクレジット登録が必要。

CLOVA Note — LINE/NAVER の完全無料 (個人)

料金: 個人完全無料 / 企業版 Naver Works Clovanote Lite ¥2万/ユーザー (2026-07, clovanote.naver.com)

NAVER (LINE 親会社) が提供する完全無料の日本語文字起こし。個人利用は月300分制限 (個人情報活用同意で 600分)。スマホアプリで録音するだけで自動的に文字起こしと話者識別が実行される。デメリットは (1) 個人有料プラン無し (2026年7月現在)、(2) スマホアプリ中心で PC からのアップロード機能が弱い。詳しくは クロヴァノート代替ツール比較 (韓国語)も参照。

VexaScribe — 99言語・大ファイル対応

料金: 30分無料 / Starter US$2/月 (200分) / Pro US$10/月 (2500分) (2026-07, vexascribe.com)

OpenAI Whisper large-v3 ベースの多言語音声文字起こし。日本語精度は 92-94% (Open ASR Leaderboard 準拠)。5GB までの大ファイルに対応するため、長時間の講演・セミナー・会議録音に強い。Pro プランで会議ボット (Zoom/Meet/Teams) 対応。99言語対応で日本語+英語の混在コンテンツ (IT 業界の会議など) にも強い。デメリットは Notta ほど日本語特化していないこと、料金が米ドル建て。

iOS Voice Memos (iOS 18+) — iPhone 内蔵の完全無料

料金: 完全無料 (iPhone 12 以降 · iOS 18+)

iOS 18 で追加された機能。Voice Memos アプリで録音した音声を自動的に文字起こし、日本語対応、オフライン処理 (Apple の on-device 音声認識)。追加アプリ不要、無料、プライバシー保護 (音声が Apple サーバーに送られない)。デメリットは (1) Voice Memos で録音した音声のみ対応 (他アプリの音声ファイルは扱えない)、(2) 話者分離なし、(3) 会議ボット機能なし。個人メモや短い録音には最強、会議録・長時間録音には他ツールが必要。

Whisper local — 完全無料・無制限・完全オフライン

料金: 完全無料 · MIT ライセンス

OpenAI が公開した Whisper 音声認識モデルを自分の PC にインストールする方式。完全無料、無制限、完全オフライン。日本語精度は Whisper large-v3 で 92-94%。デメリットは (1) Python + ffmpeg のセットアップが必要 (非開発者には障壁)、(2) 処理速度は PC 性能次第 (CPU で 1時間音声 → 30〜60分、GPU で 5〜10分)、(3) 話者分離は別途 pyannote などのセットアップが必要。機密性の高い会議 (医療・法律) や無制限に使いたいヘビーユーザーには最強。

用途別おすすめ

8ツール全部を試すのは非現実的です。用途に合わせて 1〜2 個試すのが実用的。以下 8 パターンに分けて推奨を紹介します。

📋 短い日本語会議・議事録優先 (月120分以内)

→ Notta 無料プラン — 日本語特化 · 会議ボット対応 · 実用精度 · 月120分無料で個人ユースに十分。同じ用途で CLOVA Note 個人無料 (月300分) も選択肢。

🎤 長時間ファイル (2時間以上の講演・セミナー)

→ VexaScribe (5GB 対応) または Rimo Voice (従量課金)。Notta は 1録音 90分制限があるため長時間には不向き (Business プランで解除)。

💻 Zoom/Meet/Teams 会議ボット

→ Notta または VexaScribe Pro (US$10/月) — 両方とも会議 URL を貼るだけでボットが参加。詳しくは /ja/会議文字起こしページを参照。

📱 iPhone ユーザー・ネイティブ機能

→ iOS Voice Memos (iOS 18+) — 追加アプリなし・完全無料・オフライン。iOS 17 以下や他アプリで録音した音声を処理する場合は Notta か VexaScribe。

🔒 機密会議 (医療・法律・人事)

→ Whisper local (完全オフライン) または企業版 AmiVoice / LINE WORKS AiNote 有料プラン (SOC2, 国内サーバー)。クラウドサービスも暗号化と削除機能を提供しますが、絶対に外部に出せない情報にはローカル処理が確実。

🌐 日本語+英語混在 (IT 業界の会議など)

→ VexaScribe (99言語) — Whisper large-v3 は多言語混在の音声にも強い。日本語特化ツールは英語混在部分の精度が落ちる傾向。

💰 予算ゼロ・無制限に使いたい

→ Whisper local (完全無料無制限) または CLOVA Note 個人無料 (月300分)。Whisper local は初期セットアップに 1〜2時間かかりますが、以降は無制限に使えます。

👥 話者分離重視 (10人以上の会議・討論会)

→ LINE WORKS AiNote — 話者分離の精度が業界トップクラス。複数人の音声を正確に識別・区別できる。

日本語音声文字起こしの精度

2026年時点の主要ツールの日本語音声認識精度は概ね 90〜95%。技術的な根拠と実用上の注意点をまとめます。

技術ベンチマーク (OpenAI Whisper large-v3)

日本語特化ツールの精度 (公称)

  • Notta: 「実用レベル95%」を公称
  • Rimo Voice: 日本語専用モデルで高精度
  • AmiVoice (Advanced Media): 業界向け特化モデルで 95%以上
  • これらは自社発表値のため、独立ベンチマークではありません (信頼度: 中)

実用上の注意

上記の精度はクリアな録音・標準語を前提としています。以下の条件では精度が下がります (信頼度: 中 - ベンダー発表と実用試験ベース):

  • 背景ノイズあり: -5〜15% 精度低下
  • 方言 (関西弁, 東北弁, 沖縄): -5〜20% 精度低下
  • 早口・重なり発話: -10〜20% 精度低下
  • 専門用語 (医療・法律・IT): -5〜15% 精度低下 (カスタム辞書対応ツールで改善可能)
  • 日本語+英語混在: 日本語特化ツールは英語部分が弱い、多言語ツール (VexaScribe/Whisper) が有利

iPhone・Android ネイティブ機能で無料で文字起こしする方法

有料ツールを試す前に、スマホに内蔵されている無料機能で十分な場合もあります。以下の 2 パターンを試してみてください。

iPhone (iOS 18+)

  1. Voice Memos アプリを開く
  2. 録音ボタンで音声を録音 (会議・メモなど)
  3. 録音を開いて transcript (テキスト起こし) アイコンをタップ
  4. 数秒で自動的に日本語文字起こしが表示される
  5. コピー・共有・エクスポート可能

対応機種: iPhone 12 以降 · iOS 18+。iPhone 11 以下や iOS 17 では利用不可 (代わりに Notta か VexaScribe を使用)。

Android (Pixel シリーズ)

  1. Google Recorder アプリを開く (Pixel シリーズにプリインストール)
  2. 録音を開始
  3. 録音中にリアルタイム文字起こしが表示される (日本語対応)
  4. 完全オフライン処理でプライバシー保護

対応機種: Google Pixel 6 以降が最適。他 Android メーカーの一部端末でも Google Recorder は動作するが、機能が制限される場合あり。

よくある質問

無料で使える音声文字起こしツールは?

8つの主要オプションがあります: (1) Notta — 月120分無料 (58言語対応、日本語精度高い), (2) LINE WORKS AiNote — 月300分無料 (話者分離が優秀), (3) CLOVA Note — 完全無料 (LINE/NAVER, 日本語対応), (4) AutoMemo — 月30分無料 (Sony製), (5) iPhone iOS 18+ Voice Memos — 完全無料オフライン日本語対応, (6) Android Google Recorder — 完全無料オフライン, (7) VexaScribe — 30分無料 (クレジットカード不要, 99言語), (8) Whisper local — 完全無料無制限 (Python必要)。用途によって最適なものが異なります。

日本語の音声文字起こし精度はどのくらい?

2026年7月時点、主要ツールの日本語音声認識精度は約90〜95%です。OpenAI Whisper large-v3 は日本語で約92〜94% (Open ASR Leaderboard, OpenAI Whisper 論文)、Notta は独自モデルで実用レベル95%を公称、AmiVoice や Rimo Voice は日本語特化で高精度、CLOVA Note (LINE/NAVER) も日本語に強いです。ノイズがある会議や訛りが強い場合は精度が下がります。専門用語 (医療・法律・IT) が多いコンテンツでは事前にカスタム辞書対応ツールを検討するか、後編集を前提にしてください。

Otter.ai は日本語に対応していますか?

Otter.ai の無料プランは英語・スペイン語・フランス語のみ対応です (2026年7月時点、otter.ai/pricing 確認)。日本語を使いたい場合は有料プラン Pro (US$16.99/月) 以上が必要ですが、日本語精度は日本国内特化ツール (Notta, Rimo Voice, CLOVA Note) と比較すると劣ります。日本語会議中心なら Notta か LINE WORKS AiNote、または VexaScribe (Whisper large-v3 ベース、日本語対応) をおすすめします。

iPhone で音声を文字起こしする方法は?

iOS 18+ (iPhone 12 以降) では、Voice Memos アプリで録音した音声を自動的に文字起こしできます。完全無料、オフライン処理、日本語対応 (Apple 公式サポート言語)。録音を開いて transcript アイコンをタップするだけで表示されます。既存の音声ファイル (WhatsApp 音声メモ、LINE 音声、他アプリ録音) を文字起こしたい場合は VexaScribe や Notta にアップロードしてください。iOS 17 以前は Notta などのアプリが必要です。

音声ファイル (MP3, WAV, M4A) をアップロードして文字起こしできる?

はい、ほとんどの主要ツールがファイルアップロードに対応しています。VexaScribe は MP3, WAV, M4A, FLAC, OGG, WMA, AAC, AIFF に加え動画ファイル (MP4, MOV, AVI) も対応 (最大5GB)。Notta は WAV, MP3, M4A, CAF, AIFF, AVI, RMVB, FLV, MP4, MOV, WMV 対応 (無料プラン最大300MB)。LINE WORKS AiNote も一般的な音声フォーマット対応。ネイティブアプリ (iPhone Voice Memos, Android Google Recorder) はそのアプリで録音したファイルのみ処理できます。

会議やインタビューの話者分離 (誰が話したか) はできる?

はい、話者分離 (speaker diarization) は主要ツールに搭載されています。LINE WORKS AiNote が特に話者分離精度で高評価。Notta, VexaScribe, Rimo Voice, AutoMemo, CLOVA Note すべて対応。ただし精度は音質と話者数に大きく依存 — 2〜3人の明瞭な音声で約90〜95%、4人以上や重なり発話が多い会議では70〜80%に低下します。マイクの位置 (円卓中央) と各話者が離れて座ることが精度向上に効きます。

方言 (関西弁, 東北弁, 沖縄) の認識精度は?

方言認識は主要ツールすべての弱点です (信頼度: 中 — 公表された方言別ベンチマークはほぼ無し、実用試験ベース)。標準語 (東京弁ベース) 対比で、関西弁は約5〜10%の精度低下、東北弁 (青森, 岩手) や沖縄方言はさらに大きく (15%以上) 低下する傾向があります。話者本人がインタビュー中に標準語寄りに調整するか、後編集で対応するのが現実的。日本語特化ツール (Notta, Rimo Voice, AmiVoice) の方が汎用ツール (Whisper 単独) より方言に若干強い傾向。

機密性の高い会議 (医療, 法律, 人事) の文字起こしは安全?

クラウドサービス (Notta, VexaScribe 含む) は暗号化通信・保存とデータ削除機能を提供しますが、絶対に外部に出せない機密情報の場合は Whisper をローカル PC にインストール (Python + ffmpeg 必要) して完全オフラインで処理する方が確実です。企業契約が必要な場合は AmiVoice Cloud Platform (Advanced Media, 国内サーバー) や、LINE WORKS AiNote 有料プラン (企業契約、SOC2 対応) を検討。医療分野は電子カルテ用の専用サービス (医療用 AmiVoice) がより適切。

オフラインで動く音声文字起こしツールは?

オフライン対応の主要オプション: (1) Whisper local — Python + ffmpeg でインストールする完全ローカル版、無制限無料。(2) iOS 18+ Voice Memos — iPhone 上で音声認識、日本語対応、機内モードでも動作。(3) Android Google Recorder — Pixel シリーズ中心にオフライン日本語対応 (Pixel 6 以降)。クラウド系ツール (Notta, VexaScribe, CLOVA Note) はインターネット接続必須。オフライン重視 + 高精度が必要なら Whisper local が最強、ただし PC のスペックが必要 (CPU で 1時間音声 → 30〜60分処理、GPU があれば 5〜10分)。

会議への Zoom / Meet / Teams 会議ボット参加はできる?

はい、複数ツールが対応。Notta, LINE WORKS AiNote, VexaScribe (Pro プラン US$10/月以上), tl;dv, Fireflies が会議ボット対応。会議 URL を貼り付けるとボットが参加者として入室、録画・文字起こし・要約を自動生成。詳しくは「/ja/会議文字起こし」ページで Zoom/Meet/Teams 別の使い方と、8ツールの比較を掲載しています。

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